Table of Contents
いたるまで
- Go Lang で WebAPI を作成するために、まずは Docker で MySQL を構築する
- Go Lang で WebAPI を作成するために、Golang で MySQL に接続する
- Go Lang で WebAPI を作成するために、Golang でサーバーを立ち上げる
- Go Lang で WebAPI を作成するために、Golang でエンドポイントにアクセスし DB からデータを取得する
- Go Lang で WebAPI を作成するために、Golang で DB のデータを取得する main ファイルをそれぞれの責務に分割する
ディレクトリ構成
.├── db├── db.go├── handlers│ ├── auth│ │ ├── delete_user_handler.go│ │ └── create_user_handler.go│ └── handlers.go├── models│ └── user_model.go└── main.go上記のように作成した。
簡単に説明すると、
db/db.go
データベースとの接続が行われる。
handlers/handlers.go
HTTP リクエストに対する処理を管理している。
handlers/auth/handlers.go
ユーザー作成・削除に対する処理を作成している。
handlers/models/user_model.go
ユーザーに関する構造体を定義している。 データーベースモデル。
処理を追いかける
------
package main
import ( "log"
"GiveAndTakeCollection-Backend/src/db" "GiveAndTakeCollection-Backend/src/handlers" "GiveAndTakeCollection-Backend/src/models"
"github.com/joho/godotenv")
func init() { err := godotenv.Load() if err != nil { log.Fatal("Error loading .env file") }
db.InitDB() db.DB.AutoMigrate(&models.User{})}
func main() { handlers.HandleRequests()}データーベースと接続する
プログラム初期化時に init 関数が実行
まずプログラム初期化時にinit関数が実行される。
これはGolangの特殊仕様。
godotenv.Load()でgodotenvライブラリを使用し、.envを読み込む。
エラーが出た際はerrにエラーオブジェクトをセットする。
if err != nilは Go 言語においてエラー処理を行う際の一般的な書き方。
envが読み込めなかった場合、log.Fatal("Error loading .env file")が実行される。
実行されることで、メッセージをログに記録し、それからプログラムを即座に終了する。
log.Fatal()は致命的なエラーが発生した場合に使われるログ出力関数らしい。
db.InitDB()が実行される
問題がなければdb.InitDB()が実行される。
こちらはインポートされた"GiveAndTakeCollection-Backend/src/db"のInitDB関数が呼ばれる。
------package db
import ( "fmt" "os"
"gorm.io/driver/mysql" "gorm.io/gorm")
var DB *gorm.DB
// 不要?type Model struct { gorm.Model}
func InitDB() { dsn := os.Getenv("DB_CONNECTION_STRING") if dsn == "" { fmt.Println("DB_CONNECTION_STRING 環境変数が設定されていません") os.Exit(1) }
var err error DB, err = gorm.Open(mysql.Open(dsn), &gorm.Config{}) if err != nil { fmt.Printf("データベースへの接続に失敗しました: %v\n", err) os.Exit(1) }
fmt.Println("データベースに接続しました")}先頭でpackage dbと定義しているため、db.InitDB()で呼び出すことができる。
このファイルではまず、gorm.DB型のポインタ変数DBを宣言している。これはGormのデータベース接続を表す変数。
ちなみに、ポインタ変数というのは「変数のメモリアドレスを格納するための特別な型の変数」ということらしい。
変数にはデータそのものが格納されますが、ポインタ変数にはメモリアドレスが格納されます。
とのこと。
ちなみにGoでは下記のように宣言する。
var x int // 通常の変数var ptr *int // int型のポインタ変数詳細な使い方は調べる必要がある。
あとvar DB *gorm.DBパッケージレベルで行う方がいいらしい。
var DB *gorm.DB の宣言が initDB 関数の中で行われる場合、その変数はローカル変数として initDB 関数のスコープ内にのみ存在します。この場合、他の関数やファイルから DB 変数にアクセスすることができなくなります。
一般的に、データベース接続などのリソースはアプリケーション全体で共有されることが多いため、var DB *gorm.DB の宣言は関数の外、パッケージレベルで行われることがあります。これにより、他の関数やファイルから DB 変数にアクセスでき、アプリケーション内で一貫性のあるデータベース接続が確保されます。
話を戻して次に、db.InitDB()の処理を追いかける。
dsn := os.Getenv("DB_CONNECTION_STRING") if dsn == "" { fmt.Println("DB_CONNECTION_STRING 環境変数が設定されていません") os.Exit(1) }dsnという変数に、os.Getenv("DB_CONNECTION_STRING")で取得した環境変数を格納する。
os.Getenvの戻り値の型はstringなので、もし環境変数が空文字であれば、エラーメッセージを標準出力し、プログラムを終了する。
ちなみに引数は下記の通り。
os.Exit(0): プログラムの正常な終了を示します。
os.Exit(1): プログラムがエラーで終了したことを示します。一般的には非ゼロの終了コードはエラーを示す慣習とされています。
環境変数が適切に設定されていた場合は下記コードが実行される。
var err error DB, err = gorm.Open(mysql.Open(dsn), &gorm.Config{}) if err != nil { fmt.Printf("データベースへの接続に失敗しました: %v\n", err) os.Exit(1) }
fmt.Println("データベースに接続しました")ここでは、まずエラー変数を定義し、Gormを使用してMySQLデータベースに接続する。
成功するとDBに接続が設定され、失敗するとエラーがエラー変数に格納される。
if err != nil { ... }でエラーチェックが実行され、エラーの場合はエラーメッセージを標準出力し、プログラムを終了する。
問題がなければ、データベースに接続しましたが標準出力に表示される。
ここまでで、データベースの接続が完了し、次にmain関数が呼ばれる。
HTTP リクエストを処理するためのルーティングとサーバーの起動
main 関数が実行される
func main() { handlers.HandleRequests()}main関数では上記の通り、handlers パッケージが呼ばれている。
package handlers
import ( "GiveAndTakeCollection-Backend/src/handlers/auth" "log" "net/http")
func HandleRequests() { http.HandleFunc("/auth/new", auth.CreateUser) http.HandleFunc("/auth/delete", auth.DeleteUser) log.Fatal(http.ListenAndServe(":8081", nil))}HandleRequests関数は、HTTP リクエストを処理するためのルーティングとサーバーの起動を行っている。
これにより、/auth/newへのリクエストはauth.CreateUser関数で処理され、/auth/deleteへのリクエストはauth.DeleteUser関数で処理されるようになる。
auth.CreateUser が呼ばれた時
auth.CreateUserは下記のようなコード構成になっている。
package auth
import ( "GiveAndTakeCollection-Backend/src/db" "GiveAndTakeCollection-Backend/src/models" "encoding/json" "fmt" "net/http"
"golang.org/x/crypto/bcrypt")
func CreateUser(w http.ResponseWriter, r *http.Request) { db := db.DB tx := db.Begin() // トランザクションを開始
// リクエストからデータを取得 var userData models.User err := json.NewDecoder(r.Body).Decode(&userData) if err != nil { fmt.Println("JSONデコードエラー:", err) http.Error(w, "リクエストデータの解析に失敗しました", http.StatusBadRequest) return }
hashedPassword, err := bcrypt.GenerateFromPassword([]byte(userData.Password), bcrypt.DefaultCost)
if err != nil { fmt.Printf("パスワードのハッシュ化に失敗しました: %s", err) http.Error(w, "パスワードのハッシュ化に失敗しました", http.StatusInternalServerError) return }
userData.Password = string(hashedPassword)
// データベースに新しいユーザーを作成 err = db.Create(&userData).Error if err != nil { fmt.Println("データベースエラー:", err) tx.Rollback() http.Error(w, "ユーザーの作成に失敗しました", http.StatusInternalServerError) return }
// トランザクションをコミットして確定 tx.Commit()
// レスポンスを返す w.WriteHeader(http.StatusCreated) fmt.Fprintf(w, "ユーザーが作成されました")}CreateUser関数を追いかけると、まずdb := db.DBで db パッケージで定義したデータベース接続を取得する(var DB *gorm.DBパッケージレベルで行っていたのはこのような場合のため)。
次にtx := db.Begin()でトランザクションを開始する。
トランザクションというのは、一貫性のないデータを作らないための処理のこと。
var userData models.User err := json.NewDecoder(r.Body).Decode(&userData) if err != nil { fmt.Println("JSONデコードエラー:", err) http.Error(w, "リクエストデータの解析に失敗しました", http.StatusBadRequest) return }次のブロックはまず、userDataという変数を作成する。 models.Userは型指定。
err := json.NewDecoder(r.Body).Decode(&userData)では、json.NewDecoder(r.Body)で HTTP リクエストのボディを読み込むためのデコーダー(変換機)を作成し、.Decode(&userData)でデコーダーを使ってボディの内容をuserDataという変数に変換(デコード)する。この操作は、JSON 形式のデータを Go の構造体(models.User)に変換する役割を果たしている。
もしエラーが出た際はエラーメッセージを標準出力し、HTTP レスポンスを生成してクライアントにエラーメッセージを返し、処理を終了させている。
エラーがない場合は、この時点でユーザーの登録したいデータ(HTTP リクエストのボディ)がuserDataに格納されている。
その次にuserDataのパスワード(ユーザーの入力したパスワード)をハッシュ化する処理が行われる。
hashedPassword, err := bcrypt.GenerateFromPassword([]byte(userData.Password), bcrypt.DefaultCost)
if err != nil { fmt.Printf("パスワードのハッシュ化に失敗しました: %s", err) http.Error(w, "パスワードのハッシュ化に失敗しました", http.StatusInternalServerError) return}
// データベースに新しいユーザーを作成userData.Password = string(hashedPassword)これはbcryptのGoパッケージを使用している。
問題なく、ハッシュ化が行われれば、データベースにユーザーを作成する。
err = db.Create(&userData).Error if err != nil { fmt.Println("データベースエラー:", err) tx.Rollback() http.Error(w, "ユーザーの作成に失敗しました", http.StatusInternalServerError) return }
// トランザクションをコミットして確定 tx.Commit()
// レスポンスを返す w.WriteHeader(http.StatusCreated) fmt.Fprintf(w, "ユーザーが作成されました")err = db.Create(&userData).Errorでデータベースに新規データを作成する。
その際エラーが出たらerrオブジェクトに代入する。
エラーがなければトランザクションをコミットし確定。
成功のレスポンスを返し、ユーザー作成が完了した。
ユーザー作成が出来たので、退会処理も同様に作成する。
auth.DeleteUser が呼ばれた時
package auth
import ( "GiveAndTakeCollection-Backend/src/db" "GiveAndTakeCollection-Backend/src/models" "encoding/json" "fmt" "log" "net/http" "time"
"gorm.io/gorm")
func DeleteUser(w http.ResponseWriter, r *http.Request) { db := db.DB tx := db.Begin() // トランザクションを開始
// requestPayloadという構造体を作成する var requestPayload struct { // この構造体には UserID という名前のフィールドがあり、JSONのキーが user_id と対応している UserID uint `json:"user_id"` } // HTTPリクエストのボディをrequestPayloadにデコードする。結果、{"user_id": 123}のようになる。 err := json.NewDecoder(r.Body).Decode(&requestPayload) if err != nil { log.Printf("JSONデコードエラー: %v", err) http.Error(w, "リクエストデータの解析に失敗しました", http.StatusBadRequest) return }
var user models.User // `db.First` メソッドを使用して、データベースから最初に見つかったユーザーレコードを取得 // &user は、ユーザーデータを取得するための構造体へのポインタ、データベースから取得した情報がこの構造体に格納される if err := db.First(&user, requestPayload.UserID).Error; err != nil { log.Printf("ユーザーが見つかりません: %v", err) tx.Rollback() http.Error(w, "指定されたユーザーが見つかりません", http.StatusNotFound) return }
// deleted_at フィールドに現在の日時をセット user.DeletedAt = gorm.DeletedAt{Time: time.Now()}
// データベースを更新 if err := db.Delete(&user).Error; err != nil { log.Printf("データベースエラー: %v", err) tx.Rollback() http.Error(w, "ユーザーの退会に失敗しました", http.StatusInternalServerError) return }
// トランザクションをコミットして確定 if err := tx.Commit().Error; err != nil { log.Printf("トランザクションのコミットエラー: %v", err) http.Error(w, "ユーザーの退会に失敗しました", http.StatusInternalServerError) return }
// ログを使って重要なイベントを残す log.Printf("ユーザーが退会しました。ユーザーID: %d", requestPayload.UserID)
// レスポンスを返す w.WriteHeader(http.StatusOK) fmt.Fprintf(w, "ユーザーが退会しました")}これで退会処理もできた。